東京都東久留米にあるひばりヶ丘良縁センター。
吉田澄子(ヨシダスミコ)さんが代表を務める結婚相談所だ。
13年前に、結婚相談所を始める前は、なんと骨董品屋さんだった。
そこでのお客様から、「仲人が合うんじゃないか」と勧められた。
「10時でも11時でも話があったら聞きます」。そう話す姿からは、
結婚相談所が天職であったことをうかがわせる温かみを感じる。
「2人で生きて行くほうが楽しいです」という吉田さんに話を聞いた。
結婚相談所を始めたきっかけを教えてください。
吉田(敬称略、以下同)
元々骨董品が好きで、赤坂の骨董品屋さんで働いていました。
そこでお客さんとゆっくり話をするのですが、働くうちに、
通ってくださるお客さんが増えてきたんです。
お客さんと話しながらいろんな相談を受けていました。
ある日、お店に仲人の方が来て、仲人が合うんじゃないかと勧められ、
13年前に結婚相談所を始めることになりました。
結婚相談所を経営する中でのこだわりを教えてください。
吉田
会員様は自分の子どもだと思って接するようにしてします。
コミュニケーションを大事にしたいので、10時でも11時でも話があったら聞きます。
会員様を大事にする気持ちは、どの結婚相談所にも負けない気持ちで続けています。
どういうお話をされるんですか。
吉田
大きな結婚相談所で傷ついた方がよくいらっしゃるのですが、
本人が積極的になれなかった理由や、上手くいかなかった理由をじっくり聞くようにしています。
うまくいかない理由としては、どんなものが多いのでしょうか。
吉田
ほっとかれて、お見合いが出来なかったというものや、
相談したくてもはずかしくてできなかったなどの理由がありますね。
色んな原因はあると思いますが、1回話を聞いて入会していただくのではなく、
2回は会って話して信頼していただいてから入会頂くようにしています。
もう一つのこだわりとしては、お見合い全てに一目だけでも立ち会うようにしています。
お相手に声を掛けて話せば人柄は見えますし、アドバイスをしやすくなるからです。
結婚相談所というお仕事はどんなお仕事ですか?
吉田
3ヶ月の交際やお見合いで断ったり、断られたりと本当にくたびれてしまいます。
そんな時、話を聞いて責任をもって話を聞き、背中を押してあげることが私の役目です。
また、結婚するためには条件も必要ですが、心の暖かさが大事です。
そういう暖かさを私が褒めて伸ばしてあげることで輝いてきます。
普段から相談に乗って性格を知っているからこそできることだと思っています。